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原始(先史時代)

定義

文字史料がまったくない時代および文字史料が断片的に存在する(が、時代を説明するのに十分でない)時代。ここでは、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代を指す。なお「原始」は一般的ではあるが、本来歴史用語ではない。1)

時代区分

先史時代の時代区分は、歴史時代の時代区分よりも曖昧というか、定義が難しい。それぞれの時代を代表する特徴は下記の通り。

だが、例えば弥生時代の始まりは水田稲作が持ち込まれた時とするのか定着した時とするのか。後者であれば何をもって定着とするのか、またどこまで定着したかによって区切る時期が大きく変わってしまう。

旧石器時代

地質年代では更新世にあたる。現代よりも温度が低い寒冷な時期。
大陸と地続きだったため、北海道には大型哺乳類のマンモスなどが闊歩していた。
本州、四国、九州は分離しておらず、ナウマンゾウなどが生息していた。
沖縄ではこの時代の人工遺物はほとんど見つかっていない。

縄文時代

時期区分

一般的な縄文時代の区分。

  1. 草創期(約13,000年前~)
  2. 早期(約10,000年前~)
  3. 前期(約6,000年前~)
  4. 中期(約5,000年前~)
  5. 後期(約4,000年前~)
  6. 晩期(約3,000年前~)

現在国内最古級の土器は約15,500年前の無文土器(大平山元I遺跡(青森))。しかし、土器の数は後の時期ほど多くない。
約14,000年前の隆線文土器(福井洞窟(長崎))では大量消費が見られる。
その後約13,000年前から約11,700年前まで再び寒冷期(ヤンガー・ドリアス期)となり、土器の出土数が減る。
最終氷期が終わり、完新世の始まりと同時期、約11,000年前以降は再び土器の数が増加(代表例:撚糸文土器(夏島貝塚(神奈川)))。このあたりまで来ると、「縄文時代に突入している」と多くの学者が賛成する。

弥生時代

古墳時代

1)
藤尾慎一郎『日本の先史時代』中公新書、2021、p3-4